SHOOT BOXING 2024 act.1 2024年2月10日(土)東京・後楽園ホール

2024-06-06
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U-NEXT

本日の出張、バスで向かったが、途中に埼玉高速鉄道の駅に止まる。それで帰りは、バスでその駅に降り、埼玉高速鉄道にて飯田橋へGO。水道橋も好きだが飯田橋も負けないくらい好き。ティーヌンにて、今日も今日とてキンカーオが出来るので。

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目次

ギャラリー戦線異状なし。

SB奇跡の超満員(失礼!)にて、場内に入るまですごく時間かかった。ちょい前までスイスイ入れたのに。

K-1グループから始まったチャンピオンフラッグ文化が、RISEを経てシュートボクシングまで! いいことはマネしたらええねん。次はNJKFかスックワンキントーンか?(違う)

本日の興行

本日の興行は、20時25分終了。東京ドームとバッティングしなかったことは素晴らしいのだが、メインの本戦判定内容には、イライラ。イライラ、イライラ、イライラ、イライラ、イライラ、イライラ、イライラ、イライラ、イライラ、イライラ。皆よく普通でいられるねぇ。あーっ、頭来た。

私は基本、黙って試合は見るのだが(あっ、周りは海人応援席でしたが、ペットモラコットの攻撃が素晴らし過ぎたので「オーイ、オーイ」は言ってましたが)、本戦ドローの発表には「おい、ふざけんなよ」と叫んでしまった。あーっ、腹立つ。イライライライライライライライライライライライライライラ。

客入り

客入りは、7割くらいか。開場時の激混みの様子から「SB奇跡の超満員」と書いてしまったが、私の「キック愛」が強過ぎて見誤った…。満員どころか南側上段は「元々売ってないのかな」というくらいの空白地帯、オレンジの海。うーむ、後述するが「世間に響く」というのは、かくも難しいものなのね。

当日券は、10500円と7500円席はあり。南側席の全体では半分も埋まってなかったので、つまりは当日券は充分にあったという結果に終わったのだ。恐ろしいことに…。20000円、15000円席を当日売らなかったということは、売り切れていたということなのだろうか。

海人VSペットモラコット・ペッティンディーアカデミーについて。

U-NEXT配信を見ていた方々より教えてもらったが、本戦判定の1人目が29ー29のドローと読み上げられた時、「おい、ふざけんなよ」と叫んでいるのは、確かに私です。ここ10年で一番くらいに頭に血がのぼり叫んでしまった…。失礼しました。

ただ、この時の私の心理を分析すると、さすがにこの試合はペットモラコットに出るだろうが、ジャッジに1人くらいはスター選手を守る判定をする人がいるのだなぁくらいにしか思っていなかった。それだけSB審判団を信頼していた。しかし、結果的にはドローが2人いて延長Rへとなるじゃありませんか。

3人目が読み上げられた時は、私はもう叫んではいない。脱力して諦めの境地。30年以上、シュートボクシングのリングを見ているが、深い深いところで全くこの団体は成長していないんだなぁとため息をついた。「勝てぬなら勝つまでやろう延長R」と私はよく書くが、ふざける余裕もなし。

オセロの盤を思い浮かべてください。盤上、白が7割くらい並んでいるものを「白寄りか、黒寄りか」と訊かれたら、採点の「幅」もあるので、中にはイーブンだと答える人はいるかも知れない。しかし今回は、9割9分白が並んでいるものを見せられて、「これはイーブンですね」と答える人がいたわけだ。

そしてSBジャッジへの衝撃は続く。延長R、明らかに疲れたペットモラコットは組みには行くが、本戦のような攻めのヒザになってはおらず有効打はなし。逆に、まだ動けていた海人の左フックや右ストレートの印象的なヒットが続く。私は「はいはい、分かりました。海人の勝ちでいいです」と投げやり。

ところが延長Rはペットモラコット。どういうこと? 「本戦の客の雰囲気で、これはまずいとペットモラコットにしたのでは」という人もいたが、逆にそれは「SB審判団は、客の反応も見て、空気を読んで振り分けますよ」と、忖度してつけることの肯定になるのでは。

それならば真剣に延長Rを見て、某かのポイントから「ペットモラコットだ…」と考えているのなら、それはそれで「私どもは見る目がございません」を満天下に示しているようにしか思えないし…。失礼なことを書き連ねましたが、真面目な話、つじつまの合わな過ぎる判定にファンは困惑してます。

それゆえ私が望むのは、本当だったらジャッジのお方との検証VTR鑑賞。公開が難しければ非公開でも。サーバルの見方に欠落している部分があり勉強になるかも。ただしこれ、ここで言った評価ポイントが言質に取られ、また別の試合での批判に使われたり、運営側からするとやっかいなのは理解してます。

追記としては、この日は座席の位置から、どうも配信にチラチラと私が見切れていた様子。後輩のA氏より「○色の服でした?」のDMをもらっていた。その後、判定時に私が叫んだ顛末を読んだ後輩が、「やっぱりそうでしたか」のレス。おい、どうでもいいんだけど「やっぱり」って何だよ「やっぱり」って。

今回のチケットは、海人選手(TEAM F.O.D)より購入。いつになく早くからメインカードを打ち出したSB(試合の5日前に「相手はまだ分かりません」と選手に言わせないように頼みますよ)。その中、その他の出場選手は、中々発表にならない。この辺りは、いつものSBらしいペース。

ただし、一部の限定されたチケット区分だとは分かっていたのだが、「○○チケット、公式分は売り切れ」などと煽られ、「海人VSペットモラコットなら、この1試合でホールを売り切るのでは。小林聡のワンマッチ興行の再来になるのかも」と疑心暗鬼となり。それでその他の選手を待たずに海人選手へ。

それはいいのだが、フタを開けてみれば当日は6、7割の埋まり具合の余裕ぶり。もちろん当日券もバリバリある。終わって話したが、「ペットモラコットなんて誰も知らないって」と木村氏は苦笑。うーむ、サーバルのキック愛が強過ぎて、世間が見えてない現象再びか。本気でチケット争奪戦かと思ったがなぁ…。

本日のええ写真

本日の「ええ写真撮れたでぇ~」は、ボートさん3変化。しかめっ面から、延長R判定勝ちが告げられると、リングインし「ハッスル、ハッスル(古)」。

なお、改めて海人VSペットモラコットの写真を見て思ったが、予想よりペットモラコットの体がでかく、しっかりしている。こりゃ、欧米人にも力負けしないし、水増し増量タイ人選手ではなかったね…。

次点は、KO後の彪太朗ダンス。定着していくものかどうか。次々点は、手塚翔太。この試合では、左腕のタトゥーが目立っていたが、新たに入れたものなのか、隠すのをやめたのか。それはともかく、これから上がって行く選手になるだろう。

今回、U-NEXT配信に私の叫び声が入っていたことを紹介したツイートが、私的には過去ないほど拡散され、不快に思った人より多々クソリプも飛ばされた。DMも来た。拡散するということは、確率的にこういうリプを飛ばす人に当たるということなのだろうなと実感。

ただ面白いのは、中国人の方で私のツイートを翻訳で読むらしい熱心なサーバルファンの方がいる。前にDMで新日本キック協会について質問を受けるなどの交流があった。この方が結構反論してくれていてありがたい。某ムエタイ系関係者に絡まれた時も反論してくれたな。SNS時代ならではの話ですね。

これは決して応援団への批判ではないのだが、海人VSペットモラコット戦が本戦ドローとなった時、周りの海人応援団は「わーい、わーい」と大喜びの反応だった。別に悪い反応ではないのだが、私などはどれだけ親しい友人だろうと、変な判定で救われることには素直に喜べない。

多分ここが「競技」を最上段に持って見ている人と、「知り合い」を最上段に持っている人との差かと。海人選手は、本当に人に愛されるいい子なのだと思う。それでも「このルールでどちらが優秀だったか」に、いい子も犯罪者も関係ない。この夜はペットモラコットが優秀だった(本戦)。そうあるべきだった。

海人応援団の中でも「競技」にひかれ、海人引退後も会場に残る人がいて欲しいが、実際は難しいかな。海人と共に応援団もフェードアウト。そしてまた次の新たな応援団が現れると。これがファンの成熟度が薄いままの格闘技界の現状だ。何もマニアだらけにならなくていいが、私的にはもっと欲しいくらいだ。

木村氏との話。

私のツイートが「ニッチ過ぎる」とよく語る木村氏は、「やっぱりTokkyさんのツイートはうまいよね」と感心しきり。よく私とのツイート比較で俎上にTokkyさんが乗るのだが、広く一般に敷衍するには、ああでなくてはならないというのが木村氏論。またそんな話になった。

ただし、その中で木村氏が突如爆笑。何かと思うも、「俺の周りに1人、『サーバルさんのギャラリー戦線』のファンです」という人がいたわ」とのこと。ほら、やっぱり。木村氏はよく私のツイートのニッチさの例に「ギャラリー戦線」を挙げるのだが、やはりいることはいる。自信を持ってニッチに進みます。

席比率

【席比率】2024年、海人チケット、ハジ席。14興行中、11ハジ席(79%)、2空き席(14%)、1中席(7%)。4870→4883(-02,+15)。

第8試合 スーパーウェルター級(70kg)(ノンタイトル戦)(ヒジあり) 3分3R(無制限延長R) 海人(TEAM F.O.D/SB世界&KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級(70kg)王者、RISEミドル級(70kg)王者、GLORYライト級(70kg)4位、元SB日本スーパーライト級(65kg)王者) ペットモラコット・ペッティンディーアカデミー(タイ/元ONEムエタイ・フェザー級(70.3kg)王者、元ルンピニー認定スーパーフェザー級&ミニフライ級王者)

ペットモラコット延長R判定勝ち。

本戦ドロー、延長Rが海人判定勝ちとなったならば、サーバル的にはここ10年で最大級の罵詈雑言でシュートボクシングを非難したとは思うのだが、まさかの延長2ー0ペットモラコット評価。つまりは、SBジャッジもわざと忖度して付けているわけではなくて、キックをマイカオチャイということでOK?

本戦は、サウスポーのペットモラコットがうまい、うま過ぎる。サーバルの目がまたもや節穴だったことが証明され、予想の10倍は強い。左ミドルを蹴りつけながら、適宜組みヒザにて海人を丸める。海人はサウスポー相手にいつもの右カーフ効果も薄く、さらに意外に体の力のあるペットモラコットに組み負け。

元々3Rではペットモラコットが不利説もあったが、こんなに海人と差があったとは。右ミドルをたまに当てただけで、パンチも蹴りも不発の海人は黙らされる。まさか令和のSBではドローはないと信じたが、そのまさかに珍しく私は声を荒げてしまった。本当「勝てぬなら勝つまでやろう延長R」精神なんだなと。

延長R、やはりというか、明らかに疲弊したのはペットモラコット。たまに左ミドル、組みヒザは見せたが、疲れからか海人のワンツー、左右フックの被弾が始まる。私は最悪の結果に、あきれて採点結果を聞き流していたが、何故かペットモラコット2ー0へ。あのー、ジャッジの皆様、本当に「プロ」ですか?

この試合にて、29歳のペットモラコットは、209戦171勝35敗2分1NCとなり。26歳の海人は、63戦54勝(24KO)8敗1NCとなり。

第7試合 58.5kg契約 3分3R(無制限延長R) 山田彪太朗(こたろう)(シーザージム/SB日本フェザー級(57.5kg)王者) ペットシートーン・ソーサクナリン(タイ/True4U 54kgトーナメント優勝)

彪太朗初回KO勝ち。

初回、かなり体の細かったペットシートーンだったが、試合が始まると中々の強烈な左テンカオ合わせ。技術はあるなという感じだったが、彪太朗の右カーフ、左フックボディに削られる。その中、強烈な左フックボディねじ込みに、ペットシートーンは悶絶ダウン。やはりタイ人殺しの腹打ちだったか。

この試合にて、21歳の彪太朗は、19戦15勝(5KO)3敗1NCとなり。22歳のペットシートーンは、90戦69勝19敗2分となり。

第6試合 60.5kg契約 3分3R(無制限延長R) 笠原友希(シーザージム/SB日本スーパーフェザー級(60kg)王者・元フェザー級(57.5kg)王者) ソン・ジェミン(韓国/K-COMBATライト級王者)

笠原2RKO勝ち。

サウスポー同士。初回、ソンは体にバネがあるなとは思ったが、まさかのワンツーを頭に受け笠原がダウンしたから驚愕。しかし、2Rにプレッシャーをかけ直した笠原。左ストレートなどを合わせ出したが、ソンの顔面の下がりに左ハイ一閃。これに目が飛びダウンのソンはストップへ。なんて試合だ。

この試合にて、22歳の笠原は、31戦28勝(13KO)3敗となり。21歳のソンは、キック21戦18勝3敗、MMA4戦3勝(1KO)1敗となり。

第5試合 オープンフィンガーグローブマッチ 65.5kg契約 3分3R(無制限延長R) イモト・ボルケーノ(グラップリングシュートボクサーズ/SB日本スーパーライト級(65kg)王者) パトリック・ルヘイン(アイルランド/COMBATE GLOBAL推薦)

ルヘイン判定勝ち。

試合は、スタートからルヘインの左ジャブ、ワンツーが鋭い当たり。まだ初回は見ている感じのイモトだったが、2、3Rと間断なく打たれ続け、鼻血も流れ厳しくなり。ルヘインは、ほぼボクシングの攻めだったが、イモトの左三日月、右ハイをもらっても大丈夫な安定度あり。判定もクリーンにルヘインに出た。

この試合にて、33歳のルヘインは、キック1戦1勝、MMA8戦6勝2敗となり。24歳のイモトは、23戦13勝(4KO)10敗となり。

第4試合 オープンフィンガーグローブマッチ スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(無制限延長R) 手塚翔太(Sublime guys・GONG-GYM坂戸/SB日本スーパーフェザー級1位、香港Energy Fight同級王者) ミハエル・レイズ(米国/COMBATE GLOBAL推薦)

手塚初回KO勝ち。

初回、サウスポーのレイズは変則的な左ストレート入りも、大柄な手塚は意に介さず。右ハイを当て距離を作ると、手塚は右ストレートにてレイズをぐらつかせ、右ヒジから左右フックへ。これに1ダウンのレイズ。立つも、手塚のワンツー追い打ちに2ダウン目にてストップへ。和田レフェリーは賢明な止め方だ。

この試合にて、22歳の手塚は、22戦13勝(5KO)8敗1NCとなり。31歳のレイズは、キック1戦1敗、MMA16戦9勝6敗1NCとなり。

第3試合 スーパーウェルター級(70kg) 3分3R(無制限延長R) RYOTARO(龍生塾/SB日本スーパーウェルター級1位) 都木航佑(たかぎこうすけ)(キャピタルレイズ fighting GlaNz/SB日本ウェルター級(67.5kg)1位、元KROSS×OVER KICK同級王者)

都木判定勝ち。

試合は、スイッチする都木が、初回からRYOTAROを圧倒。顔面へのサイドキック気味の前蹴りを当てながら、ワンツーからの首投げにてシュートポイント1獲得。2R以降も、都木の距離の作りは巧みで、RYOTAROの入ればなを叩いてはサイドへ回る。ここまで優勢の都木を30ー29評価というのはどうなの。

この試合にて、25歳の都木は、10戦8勝(4KO)2敗となり。26歳のRYOTAROは、18戦15勝(8KO)3敗となり。

第2試合 スーパーウェルター級(70kg)(肘有り) 3分3R(無制限延長R) 風間大輝(橋本道場/SB日本スーパーウェルター級3位) 小原俊之(キング・ムエ/HOOST CUP日本EXミドル級王者)

風間判定勝ち。

試合は、サウスポーの小原とはスピード差はあるとは思ったが、予想以上の風間の圧勝。風間はワンツー、右奥足ローにて小原を削りながら、2Rに4回、3Rに2回、首投げにてシュートポイントを獲得。並のシュートボクサー顔負けの腰に乗せるコツを風間は持っている。シュートボクサーとして強いな。

この試合にて、26歳の風間は、11戦8勝(3KO)3敗となり。38歳の小原は、29戦14勝(8KO)13敗2分となり。

第1試合 オープンフィンガーグローブマッチ バンタム級(52.5kg契約) 3分3R(無制限延長R) 小林大樹(龍生塾/SB日本バンタム級3位) 翼(TARGET/RISEスーパーフライ級(53kg)5位、元ジャパンキック・バンタム級王者)

翼判定勝ち。

サウスポー同士。試合は、スタート小林のパンチをもらった翼だったが、初回後半には盛り返し。フィジカルが違い、翼のワンツー、組みヒザにみるみる削られた小林。2、3R、翼のフロントギロチンにて、小林は計3度のキャッチを許す。最後まで投げにもトライの翼は体力オバケだった。

この試合にて、27歳の翼は、19戦12勝(6KO)6敗1分となり。18歳の小林は、6戦4勝(3KO)2敗となり。