目次
- ギャラリー戦線異状なし
- 本日の興行
- 客入り
- 本日のええ写真
- 席比率
- 第12試合 59kg契約 3分3R 瀬戸口勝也(横須賀大賀ジム/新日本フェザー級王者) 山浦俊一(新興ムエタイジム/元NJKFスーパーフェザー級王者)
- 第11試合 新日本スーパーフェザー級王座決定戦 3分5R(延長1R) 木下竜輔(伊原道場本部/2位) ジョニー・オリベイラ(トーエルジム/4位)
- 第10試合 69kg契約 3分3R 佐藤界聖(PCK連闘会/聖域統一ウェルター級王者) 大谷真弘(おおや)(BRAVE FIGHT CLUB)
- 第9試合 78kg契約 3分3R マルコ(伊原道場本部) 雄也(新興ムエタイジム)
- 第8試合 ミネルヴァ公式戦 女子48.5kg契約 2分3R Nao(AXGYM/ミネルヴァ・アトム級王者) RUI JANJIRA(ジャンジラムジム)
- 第7試合 51.8kg契約 3分2R 渡邊匠成(伊原道場本部) 大久保貴広(京都野口ジム)
- 大久保判定勝ち。
- 第6試合 ウェルター級 3分2R 宇野澤京佑(伊原道場本部) 崚登(りょうと)(新興ムエタイジム)
- 崚登2RTKO勝ち。
- 第5試合 アマチュア 女子37kg契約 2分2R 西田永愛(とあ)(伊原道場越谷) 渡邊梨央(MtF MUGEN GYM)
- 西田判定勝ち。
- 第4試合 ミネルヴァ公式戦 女子49kg契約 2分3R 佐藤“魔王”応紀(PCK連闘会/ミネルヴァ・ライトフライ級2位) 紗耶香(BLOOM/ミネルヴァ・ライトフライ級3位)
- 第3試合 ミネルヴァ公式戦 女子49kg契約 2分3R ナディア・ブロン・バビルス(アルゼンチン/伊原道場アルゼンチン支部) Yuka★(SHINE沖縄)
- 第2試合 アマチュア 45kg契約 2分2R 西田蓮斗(伊原道場越谷) 龍翔(りゅうが)(TRASH)
- 第1試合 アマチュア 31kg契約 2分2R 武田竜之介(伊原道場越谷) 米田賢吾(VALLELY)
ギャラリー戦線異状なし
阿部麗也選手の世界戦は見られなかったので、午前中は二度寝してましたよ。
本日の興行
本日の興行は、21時15分終了。久しぶりに、ちゃんと新日本キック協会内のタイトルマッチを見られたのは良かったか。ただし、試合前の役員がリング上に並んだ人数には寂しさが。また、新日本のタイトル戦は、3Rまで公開採点制。そもそも最近見る機会がなかっただけに「そうだっけ?」となった。
客入り
客入りは、4割くらいか。中盤の休憩時間後、客は減り出す。当日券は相変わらず、20000円、15000円、10000円、5000円席は売り切れも、7000円席はありと出していて、実態とは合っていない。誰に対する見栄なのだろう。今は私のように場内を報告する人もいるのにね。
今や仕方ないとはいえ、新日本キック協会がNJKFと交流するというか、NJKFが新日本キック協会と交流するというか…。瀬戸口は「NJKF狩り」を果たしたが、下がうまく育たないと存続は厳しい。「新日本キックボクシング協会」の垂れ幕も、いつ「新日本キックボクシング連盟(NJKF)」になるかとヒヤヒヤ。
また今回の新日本キック協会とNJKFの交流戦でも強く思ったが、組みの技術差を感じることがあるね。2000年代、キック団体で一番選手層が厚いと言われた新日本キック協会。それが2010年代を過ぎてからだろうか、新日本自体の弱体化、分裂もあり、はっきりと今はNJKF選手に組み負けする状況。
NJKFは逆に、団体全体で組みのレベルをジワジワと上げて来ている状態。その立役者は、間違いなく「新興ムエタイジム」の存在だとは思うのだが、この日は他にも「TRASH」、「京都野口ジム」などが追随。キングムエやエイワスポーツのような特別なジムを別にすれば、NJKFは組みをよく使う団体だ。
それに比べ、選手個々人にもよるが、伊原ジム、治政館、ビクトリーなどの選手の組まれ負けが目立つ。失礼ながらNJKF選手は、協会系選手よりもパンチや蹴りは不格好に見えたりするのだが、初回こそ優勢だった協会系選手が、2、3Rと組まれてグチャグチャにされるパターン、これがわりに多い。
今はK-1グループやRISEのように、組み合わないキックルールが主流だが、ひとたび組み合い可となれば、最低限の技術がなければ試合は勝ちにくいものとなるだろう。5回戦になればなおさら。私は何も全員がムエカオになれなどと極端なことは言わない。ただ協会系選手よ、もっともっと首相撲をやろう。
新日本キック協会は、コーナーポストにモンコン、プラ、ガウン、マーライ等、かけておいていい系団体。
本日のええ写真
本日の「ええ写真撮れたでぇ~」は、ジョニー・オリベイラ。勝ったと思ったとは思うが、勝者コールをされて振り向いたホッとした顔が良かった。昔、新日本キック協会のディファ有明大会というとオリベイラが出ていてね…。そんなディファもなくなってしまったのだが、オリベイラはまだ生きていた!
席比率
【席比率】2024年、瀬戸口勝也チケット、ハジ席。29興行中、24ハジ席(83%)、4空き席(14%)、1中席(3%)。4993→4996(-03,+06)。
「龍翔13歳も先月の透士に続き速報される
が…。透士ほどサーバルさんにアピールは出来ず…。首相撲もっと綺麗にやらんかい。出直してきます」(大輔)
「えぇぇぇーーー!? ジョニーーさんがとうとう新日本の王者になった!!?? ジョニーさんは私が格闘技を始めたジムにごく稀にトレーナーとして来てた選手で当時からドローが多く、苦労人だったけど、とうとうチャンピオンに!! 凄い感慨深い!」(みずや@格闘技愛)
「ジョニーーーーーーーやった!!」(大月慎也)
「ジョニーは本気出したら強いぞ。自分の知るベストバウトは、あの松本芳道を完封して見せた試合」(マキヤマノブヲ)
「この世代でもう1人王者が出たか!(喜多村さんと越川さん)ありがてえ…ありがてえ…。他団体で王者になった人もマジで少ないんよ2005年新日本デビュー世代(他にもいて欲しい)」(ちさとkissMe!!)
第12試合 59kg契約 3分3R 瀬戸口勝也(横須賀大賀ジム/新日本フェザー級王者) 山浦俊一(新興ムエタイジム/元NJKFスーパーフェザー級王者)
瀬戸口判定勝ち。
前日計量にて、山浦は900グラムオーバー。減点2スタート、グローブハンデありにて実施。初回、瀬戸口がいつものように懐にもぐり、ワンツー、左フックボディを当てたが、わりに山浦も真正面より打ち合いに来る。その中、山浦は得意の七色のこかしへ。瀬戸口は転がり続け、簡単ではない試合の雰囲気。
2R、瀬戸口の入りに、山浦は左縦ヒジ、頭を下げさせての顔面ヒザ蹴りへ。そしてこかし。気づけば、瀬戸口は右まぶたをカット。まだ瀬戸口は左右フックにて飲み込めず。ラウンド終盤の左右フックでの打ち合いは、山浦も左右フックをカウンターして見せるなどして終了。減点を別にすればまだ競った内容。
3R、ただし、さすがに山浦の方が出力オーバー状態だったか。なおも瀬戸口は左右フックにて無酸素ラッシュを敢行すると、山浦は右フックをねじ込まれ2ダウンあり。それでも山浦も左ハイを合わせようとしたり、はたき込みこかしたりと見ごたえある攻防。判定は聞くまでもなかったが、両者の対比が面白し。
この試合にて、瀬戸口は、42戦31勝(14KO)8敗3分となり。28歳の山浦は、33戦17勝(3KO)14敗2分となり。
第11試合 新日本スーパーフェザー級王座決定戦 3分5R(延長1R) 木下竜輔(伊原道場本部/2位) ジョニー・オリベイラ(トーエルジム/4位)
オリベイラ判定勝ち。新王者に。
オリベイラがついに新日本キック協会のチャンピオンに…。武尊がONEのチャンピオンになろうとも、天心がボクシングで世界チャンピオンになろうとも、今日のオリベイラのベルト奪取ほどの感慨はないだろう。#新日本キック協会マニア
試合は、3Rまであまりポイントを動かさない5回戦試合の慣例に、木下はやや気の毒な結果にもなったか。オリベイラはたまに右ストレートボディ、左ミドルを出したが当たりは浅い。木下は左インローを集めつつワンツーへ。プレッシャーはずっと木下がかけていたがポイントはつかず。
3Rを終え、初めてジャッジ1者が10ー9オリベイラとする。このジャッジは3Rを終えて30ー29にてオリベイラ優勢。2者は3Rを終えて30ー30の評価。このポイントアナウンスに元気が出たか、4Rよりオリベイラが積極的に左ジャブ、ワンツーを木下に当て出す。木下渾身のワンツーは空転。
オリベイラも苦しいことは苦しいようで、4Rより自らタックルに行くことが多し。ただし、これに有効な対処のなかった木下。オリベイラに組みつかれる間、左ジャブ、右ストレートにアゴを跳ね上げられてしまっていた木下。ここで試合は、はっきりとオリベイラへと傾き出す。
5R、両者見合う時間も長くなり、シーナレフェリーより注意もあり。オリベイラはタックルして組みついては、ヒザを蹴りながら体を預ける戦法へ。その中、木下は右カーフを効かせたシーンはありも、ワンツーはオリベイラにくぐられる。オリベイラはわずかながらにワンツーも当て、ギリギリ木下をかわした。
この試合にて、46歳のオリベイラは、61戦16勝(1KO)27敗18分となり。木下は、11戦4勝(2KO)7敗となり。
第10試合 69kg契約 3分3R 佐藤界聖(PCK連闘会/聖域統一ウェルター級王者) 大谷真弘(おおや)(BRAVE FIGHT CLUB)
ドロー。
前日計量にて、佐藤は1300グラムオーバー。減点2スタート、グローブハンデありにて実施。試合は、佐藤の右カーフが優勢。大谷も左右フックは重そうも、脚はすぐ効かされた模様。3R、佐藤は右カーフに加え、左フックボディ、左ミドルで腹を効かす。大谷を追い回したが減点分と相殺しドローへ。
この試合にて、22歳の佐藤は、15戦11勝(3KO)3敗1分となり。30歳の大谷は、7戦5勝(2KO)1敗1分となり。
第9試合 78kg契約 3分3R マルコ(伊原道場本部) 雄也(新興ムエタイジム)
マルコ判定勝ち。
初回、スタートから左ジャブよりの右ローをしこたま集めたマルコ。雄也はいきなり左脚を効かされ厳しい状況。その後も、マルコのワンツー、右ローが優勢な中、雄也も組もうとしたが力で外される。3R、マルコは左フック、組みヒザ顔面にて2ダウン奪取。KO後一歩も、雄也も反撃に来て判定止まり。
この試合にて、マルコは、7戦4勝(1KO)3敗となり。28歳の雄也は、10戦2勝7敗1分となり。
第8試合 ミネルヴァ公式戦 女子48.5kg契約 2分3R Nao(AXGYM/ミネルヴァ・アトム級王者) RUI JANJIRA(ジャンジラムジム)
Nao判定勝ち。
試合は、Naoがパワーある左右フック、組んでのボディへのヒザにて印象的なヒットを奪う。しかし、RUIも左右フックは重そうで、Naoの打ち合いに負けずについて来る。特に3Rは、RUIの方が強烈な右フックを度々当て、ポイントが取れたのではないか。ジャッジ1者は29ー29も、2者30ー29でNaoだった。
この試合にて、25歳のNaoは、5戦5勝(2KO)となり。23歳のRUIは、4戦1勝3敗となり。
第7試合 51.8kg契約 3分2R 渡邊匠成(伊原道場本部) 大久保貴広(京都野口ジム)
大久保判定勝ち。
試合は、やはり渡邊が左右フックが剛腕にて、右ミドル、右ハイを蹴りながら序盤は優勢。しかし、徐々に大久保に組まれ出すと劣勢へ。大久保も組みヒザにて圧倒するまでは行けなかったが、ポイントをアピールするくらいにはとらえて試合終了へ。やはり組みヒザ技術は、協会系はNJKFに遅れを取っている。
この試合にて、29歳の大久保は、2戦2勝(1KO)となり。渡邊は、3戦1勝1敗1分となり。
第6試合 ウェルター級 3分2R 宇野澤京佑(伊原道場本部) 崚登(りょうと)(新興ムエタイジム)
崚登2RTKO勝ち。
試合は、宇野澤の左右フックが剛腕で、直撃に何度か崚登の動きが止まる。しかし、それだけでは足りなかったか。長身の崚登の左ミドル3連打、組みヒザに宇野澤はボコボコ状態。その中、初回に右ストレート、2Rに組みヒザボディに宇野澤はダウンあり。宇野澤は最後はズタボロ化にて動けずストップへ。
この試合にて、24歳の崚登は、3戦2勝(2KO)1分となり。宇野澤は、1戦1敗となり。
第5試合 アマチュア 女子37kg契約 2分2R 西田永愛(とあ)(伊原道場越谷) 渡邊梨央(MtF MUGEN GYM)
西田判定勝ち。
試合は、今や伊原ジムのエースとも言われる西田だったが、パンチで突っかけるも、長身の渡邊を打ち込むシーンは作れず。渡邊に組み止められヒザを受ける。また2Rは、渡邊がワンツーから組みヒザへ。場内静まったままの中、判定は西田2ー0と出る。あのー…、これが噂の忖度判定ってやつですか?
この試合にて、西田は、アマチュア29戦17勝(2KO)9敗3分となり。12歳の渡邊は、アマチュア15戦7勝7敗1分となり。
第4試合 ミネルヴァ公式戦 女子49kg契約 2分3R 佐藤“魔王”応紀(PCK連闘会/ミネルヴァ・ライトフライ級2位) 紗耶香(BLOOM/ミネルヴァ・ライトフライ級3位)
佐藤2RTKO勝ち。
初回、サウスポーの紗耶香を、いきなり右ストレートにてダウン奪取の佐藤。その後もゴツゴツしたワンツー、右インローにて、紗耶香はダメージありあり。2R、ここも佐藤は痛烈なワンツーにて2ダウン目奪取。最後は佐藤の右インローに紗耶香は3ダウン目。これにてストップへ。佐藤、こりゃ強いな。
この試合にて、佐藤は、22戦11勝(6KO)9敗2分となり。紗耶香は、14戦5勝(1KO)8敗1分となり。
第3試合 ミネルヴァ公式戦 女子49kg契約 2分3R ナディア・ブロン・バビルス(アルゼンチン/伊原道場アルゼンチン支部) Yuka★(SHINE沖縄)
ドロー。
試合は、バビルスが極真ベースを感じさせぬワンツー連打、左右ミドルにて突進。Yuka★もたまにいい左ジャブは当てたが、ほぼかかえる形となり後手に回る。2Rを終えての途中採点でバビルスリードも、3Rを終えて三者三様のドローへ。3R、Yuka★はそれほど変わらず、バビルスに気の毒な判定結果だった。
この試合にて、バビルスは、7戦3勝1敗3分となり。39歳のYuka★は、11戦5勝4敗2分となり。
第2試合 アマチュア 45kg契約 2分2R 西田蓮斗(伊原道場越谷) 龍翔(りゅうが)(TRASH)
龍翔判定勝ち。
初回、長身の龍翔が組みには行ったのだが、西田も体の力があり思ったよりコントロール出来ていない感じ。組み合い後、龍翔が下になり投げ捨てられもあり。2R、ここはある程度組みヒザにとらえた龍翔も、西田も右ミドル、ワンツーは当てている。全体的にドローの印象も龍翔2ー0に判定は出た。
この試合にて、13歳の龍翔は、アマチュア11戦9勝2敗となり。西田は、アマチュア11戦5勝5敗1分となり。
第1試合 アマチュア 31kg契約 2分2R 武田竜之介(伊原道場越谷) 米田賢吾(VALLELY)
武田判定勝ち。
試合は、初回より激しく組み合うヒザの攻防となり。2R、ここは武田の強烈な右ストレート突き刺しよりの組みヒザが場を支配。米田は何度も頭が後方に跳ね上がり。かなりもらっていたので、ヘッドギアありのアマチュア試合とはいえ、試合間隔を気にして欲しいなと思った。
この試合にて、武田は、アマチュア9戦5勝4敗となり。10歳の米田は、アマチュア9戦5勝(2KO)4敗となり。
スパーリング試合より興行スタート。伊原道場越谷VS TAKEDA GYMのチビッ子同士など。