私は、東京ドームからの野球客やライブ客を、ウォーキング・デッドのゾンビよろしく認識しているのだけど、今日は私もそのゾンビの一部となるのかと思うと、ぐぬぬぬ…ではある。
当日券の列が100メートル以上出来ていたが、皆さんいよいよ日が近づいて来ると行きたくなるのかな? 私はもう「当日券の人」には戻れない…。
席はメチャクチャ良席。THE MATCH時とは違い、リングがちゃんと見える(オペラグラスにて)。しかもハジ席。東京ドームでハジ席引くのはすごいで。

外野席はかなりの部分が閉鎖。まぁ、THE MATCHとは席の売り方は違うよね。やや控え目な「4万席」という話が出ているのは、こういうところからなのかな。
興行開始、場内の警備員君は、ミニ座布団を出して床にじか座り。うんうん、よく分かるよ。わいも90年代、東京ドームのマイケル・ジャクソンライブに駆り出された時、こうやって床に体育館座りで客の方に向いてた。(座布団はなかった)

目次
本日の興行
本日の興行は、21時30分終了。ジェイソン・マロニーとルイス・ネリの応援の気持ちだったので、少し傷心にて帰路へ。THE MATCHの時はルンルンで帰宅したから、人生イーブン説をわりに信じる方。ただし、ひいき目なしに井上尚弥は成熟期、絶頂期であり、「終わりの始まり」に入った気もする。
客入り
客入りは、ほぼ満員か。当日券はあったにせよ、あれだけの行列ゆえ、かなりはけてしまったのでは。外野席をかなり閉鎖し、グランド部分のパイプ椅子設置もみっちりというほどではなかったが、東京ドームを実質1人のボクサーが埋めたわけだし、それはすごい。相手がネリゆえのことだけど。

当日券は、220000円、165000円、137000円、110000円、99000円、77000円、55000円、11000円席は売り切れ。プレミアグッズ付き110000円、33000円、22000円席はあり。
ジェイソン・マロニーVS武居由樹について。
武居の勝ちに異論はないが、ジャッジに忖度の気持ちはなかったかもだが、結果的に1者がつけた117ー110のスコアには、ホームで出来るのならホームで試合をするに越したことはないと思わされたな。(残り2者は、116ー111)

マロニーは減点1に、12Rは異論のない攻勢。それ以外に1Rしか取れず、後はすべて武居に振ったと。いくらなんでも、もう少し取れてなかった? 今回は差があった試合なので良いが、結構競っていた場合、やはりアウェイ選手は勝ちにくいことはあるのかなと思う。本国でやる意味はあるよね。
こういった結果は正しいのだが、内訳に疑問が残るスコアを、サーバル的には「見えないホーム判定」と呼びたい。この点、ボクシングはスコアカードがしっかり出回るのだが、早くキック界もそうなって欲しい。誰がどのラウンドを10ー10とし、どのラウンドを10ー9としたのか。いまだブラックボックス。
東京ドームのビジョンを見ていて思ったのは、ここで試合しない限り、あんなに巨大な名前が映し出されることって人生ではないよなということ。どんな気分なのだろうね。
席比率
【席比率】2024年、主催者チケット、ハジ席。69興行中、56ハジ席(81%)、11空き席(16%)、2中席(3%)。5131→5131(-04,+04)。
「私は学生時代に東京ドームでのボンジョビLiveのスタッフバイトで来ました。演出のバズーカースイッチを押す役でした笑。」(安村発)
第5試合 IBF・WBA・WBC・WBO世界S・バンタム級タイトルマッチ12回戦 井上尚弥(大橋) ルイス・ネリ(メキシコ)
井上6RKO勝ち。王座防衛。
初回、サウスポーのネリが、いきなりドライブのかかった左フックにて井上よりダウン奪取。これ以上ない出足も、井上を詰めるまで行けずに2Rへ。ここから右アッパーボディより立て直した井上。ロープに詰められながらの左フックにて、ネリよりダウン奪い返し。こうなるとネリは苦しい。
3R、フェイントのかけ合いも、井上の右ストレート2発が良い。4Rには最近エンターテイメントを意識なのか井上が挑発。5R、ネリは頭から飛び込み肉弾戦も、井上の左フックに2ダウン目あり。6R、ネリもあきらめず最後まで打ち合ったのは立派だったが、井上の右ストレートに深々と沈み10カウントへ。



この試合にて、31歳の井上は、27戦27勝(24KO)となり。29歳のネリは、37戦35勝(27KO)2敗となり。
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- 本ページの情報は2024/07/23更新時点時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
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第4試合 WBO世界バンタム級タイトルマッチ12回戦 ジェイソン・マロニー(オーストラリア) 武居由樹(大橋)
武居判定勝ち。新王者に。
試合は、サウスポーの武居が左フックボディを多用も、ローブローが多いと2Rに減点1あり。その後、マロニーは武居のパンチ力を警戒せざるを得なかったか、ガード状態から見る形が多し。マロニーがやっと良さを出したのは5Rからか。左ジャブをアゴの上がった武居に当て出し。武居が下がり出す。
その後、6Rよりのマロニーの反撃は感動的。ワンツーで塗り潰し、武居を丸める。しかし、この業苦をよく武居は耐え。10Rになるとピタリと手数が止まったマロニー。結果的に、マロニーは12Rに大暴れ。武居をストップ寸前にまで打ち込むもタイムアップ。武居は荒いが強さがあるなぁ。



この試合にて、27歳の武居は、9戦9勝(8KO)となり。33歳のマロニーは、30戦27勝(19KO)3敗となり。
第3試合 WBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦 井上拓真(大橋) 石田匠(井岡)
拓真判定勝ち。王座防衛。
初回、長身の石田の左ジャブに拓真がダウン。これには声を出すほど驚いたが、落ち着くと拓真ペースへ。拓真は体の大きい相手に、事もなげに右アッパー、左右フック、ワンツーと当てては動き回る。6Rには、拓真がまるで格下相手に稽古をつけているような内容へ。確かにボクシングのうまさがピカイチだ。
ただし、7R以降、拓真にも疲弊はありか。石田もよく食らいつき。それでも9Rより、再びピッチを上げたのは拓真。11、12Rは、動きの落ちた石田を打ち据えて試合終了へ。私は初回以外、2Rくらいは石田に振れるかと思ったが、ジャッジ2者は初回以外、石田に入れていないかったのは辛い気も。



この試合にて、28歳の拓真は、21戦20勝(5KO)1敗となり。32歳の石田は、38戦34勝(17KO)4敗となり。
第2試合 WBA世界フライ級タイトルマッチ12回戦 ユーリ阿久井政悟(倉敷守安) 桑原拓(大橋)
阿久井判定勝ち。王座防衛。
試合は、スタートから阿久井のフィジカルの装甲が分厚く、固いガードの中、ワンツー、左フックボディへ。桑原は動きながら、時々トリッキーな左フックは当てたが、パンチ力差は大きかったか。要所で桑原もワンツー、左フックボディは当てたのだが、阿久井に動きが落ちる雰囲気はなし。
6Rより、ロープを背に左フックボディ、ワンツーをもらい出した桑原。前回を思えばよく最後まで行った。阿久井は予想以上に左ジャブがよく、このもらいは桑原は想定外だったか。阿久井の右ストレートを首をヒネリングしていた桑原だったが、ダメージはあったろう。12R、桑原は打ち合うも倍返しを受けた。



この試合にて、28歳の阿久井は、23戦20勝(11KO)2敗1分となり。29歳の桑原は、15戦13勝(8KO)2敗となり。
第1試合 S・バンタム級8回戦 TJ・ドヘニー(アイルランド) ブリル・バヨゴス(フィリピン)
ドヘニー4RTKO勝ち。
試合は序盤、サウスポーのドヘニーがピリッとしない印象。ドヘニーが悪かったのか、バヨゴスが良かったのか。3R、ドヘニーは左アッパーボディを集めるも、バヨゴスの左フックにクラリ。しかし、ここからドヘニーは左右フックボディにて、バヨゴスより2ダウン奪取。後一歩でタイムアップ。
4R、ここもドヘニーが右アッパーからの左右フックにて、バヨゴスより3ダウン目奪取。これにてストップへ。最終的には差を見せつけたが、バヨゴスにも勝つ目はあった試合に思えた。なお現地では、リング内のパンチの音を拾ってくれず、無音のボクシングを見ている感じ。



この試合にて、37歳のドヘニーは、30戦26勝(20KO)4敗となり。22歳のバヨゴスは、9戦7勝(2KO)1敗1分となり。