ギャラリー戦線異状あり。重岡銀次朗選手が消えました。DANGANといえばこの人。一踊りして興行スタート。
本日の興行は、21時15分終了。まずまずの終わり時間だが、全12試合予定していたところ3試合が中止。最近、あまりにボクシング興行で試合中止が多いので感覚が麻痺しているが、全体の4分の1もの出し物が消滅するエンターテイメント商品などボクシングくらいしかないぜ。
客入りは、7割くらいか。非常に良くて驚いたのだが、人の出入りもまた激しい。南側M列より後ろは自由席。この自由席の埋まり具合が良かった。何度も書いているが、そんなに埋まらない興行については、ある程度後方を自由に解放した方がお客にはストレスがないような。ボクシング興行のこの措置は最高。
当日券は、13200円席は売り切れも、11000円、7700円、5500円、4400円席はあり。なお、興行前、突然のゲリラ豪雨に辟易。昔はこんな災難はなかった。写真からは分からないが、この写真も撮るのに一苦労。写っているキャップの外国人さんがどくのを待ちたかったが、豪雨に仕方なくパシャリ。
目次
- 藤原茜VS若狭与志枝について。
- 本日のええ写真
- 第12試合 女子日本フェザー級タイトルマッチ6回戦 藤原茜(ワタナベ) 若狭与志枝(花形)
- 第11試合 バンタム級6回戦 為我井廉(DANGAN越谷) 永里翔(レパード玉熊)
- 第10試合 S・フェザー級4回戦 チャン・シュン(中国) 橋本舞孔(むく)(新日本木村)
- 第9試合 ライト級4回戦 藤森天太(ワタナベ) やっちまったなぁ海斗(UNITED)
- 第8試合 S・フェザー級4回戦 岩上和樹(新日本大宮) 鈴木直人(三迫)
- 第7試合 S・バンタム級4回戦 小稲直史(川崎新田) 服部翔太(フラッシュ赤羽)
- 第6試合 S・バンタム級4回戦 佐藤和輝(FLARE山上) 矢野円来(まるく)(花形)
- 第5試合 バンタム級4回戦 黒澤大海(高崎) 南雲流唯瑞(JB SPORTS)
- 第4試合 バンタム級4回戦 桑満隆生(ワタナベ) 柳修平(三迫)
- 第3試合 S・フライ級4回戦 布袋聖侑(大橋) 國田虎之朗(セレス)
- 第2試合 S・フライ級4回戦 越前屋亮(湘南山神) 宮坂佳介(角海老宝石)
- 第1試合 フライ級4回戦 為我井慧惟(DANGAN越谷) 仲藤靖浩(角海老宝石)
藤原茜VS若狭与志枝について。
勝利者マイクの若狭選手が、いかつい雰囲気とは真逆でしゃべるしゃべる。家電量販店の元気な社員かというくらいの軽快なトーク。自身の目標がなくニートのような時代から、現在の職場と出会いバックアップを受け競技を続けている歴史を披露。
さんざんしゃべった挙げ句、「では、これから後楽園ホールは撤収作業に入りますので、残っているお客様はすみやかに退場を願います」と言ったのには笑ったなぁ。それは須藤リングアナの仕事。でも、ここまで完璧に口上を頭に入れてしゃべっている選手を初めて見た。
さらには、「私に会いたい人は1階エレベーター前にお待ち願います。ただ、私が下についたら1人も待っている人がいなかったなんて悲し過ぎて耐えられないので、誰かは待っていてくださるよう、皆さんよろしくお願いします」という案内にも腹痛かった。そんなことまで自己アナウンスするチャンピオン…。
そんな若狭選手の応援幕。見てみぃ、こんなボクシング興行でしかお目にかからないシンプル過ぎる幕からしか得られないものがある。わび・さびの世界やぁ。
本日のええ写真
本日の「ええ写真撮れたでぇ~」は、矢野円来。本人の強さにびっくりもだったが、客席で「マルク」のボードを掲げての1人応援団も良かった。このボードの裏には「」みたいな燃えるイラストが描いてあった。
次点は、やっちまったなぁ海斗。新人王予選にて逃げられないとはいえ、強敵相手に立ち向かったのは天晴れ。正直、最近の新人王予選は、明らかに対戦を避けられ棄権ばかりされる選手もいるからね。私も元はライト級なので、あんな相手に対峙出来ただろうかと少し考えてしまった。
次々点は、橋本舞孔。フォロワーさんの選手なのは知っていたが、相手がなかなか発表されずフタを開けたら中国人選手。でも試合が出来て良かった良かった。
DANGAN興行ではお馴染みのこの方、正式には「スーパーヒーローアーティスト、エリッサ(A.Lyssa)」さんということが判明。いつも紹介したかったのだが、パンフレットに記載がなく困っていた。今回、絵はがきのような紹介カードが置かれていて、やっと正式名称が分かった。
なお、私は勝手に営業などに呼ばれ、このパフォーマンスを披露しているのかと思っていたが、「フィットネスアーティスト」の肩書きもあり、フィットネスジムでのゲストインストラクターという活動がメインらしい。なるほど。体操のお兄さんだった久保田武蔵とかいたもんね。(おい、やめとけ)
このエリッサさん、本当に腰が低い人のようで、DANGAN興行でもパフォーマンス中、「1曲だけです」「すぐ終わります」みたいなセリフをよく挟む。ボクシング客に対して、「お邪魔虫がすみません」みたいな態度が大。ただ、私などはそこはもっとガンとぶつけたらいいのにと思っているけどね。
だって、自分のやることに自信がなければやってないわけで、もう少し前向きに言ってあげたらと思う。なおこの日、ギャラリー戦線の写真を撮っていたら、会場入りしたエリッサ一群が角を曲がって来た。エリッサさんだけ「あっ、ごめんなさい、すみません」と狼狽。他の人は平然。やはり本当に腰の低い人なのよ。
この日は、南雲流唯瑞選手よりチケット購入。前回はチケットのみで試合が流れてしまったので、今回は良かった。試合後、会場で挨拶出来なかったことを詫びられたが、これはJB SPORTSの方針なんだね。いいことじゃないでしょうか。というより挨拶などあまり気にせずマイペンライでしょう。
【席比率】2024年、南雲流唯瑞チケット(自由席)、ハジ席。119興行中、98ハジ席(82%)、19空き席(16%)、2中席(2%)。5358→5362(-00,+04)。
「こう言われると私のようなものはちゃんと待てるのでありがたいです…笑」(ああもんド!受付ストップ中(ボクサーの似顔絵ばかり描いているひと))
「JBスポーツ所属ボクサーには『試合後に観客席に行って挨拶すること』を禁じています。(試合間やインターバルにペコリくらいなら可)周囲の方に迷惑ですし、後の試合は自分よりも格上です。山田さんは『寄席にいって自分の出番終って次の人が演じてるのに客席に挨拶行かないでしょ』とのこと」(JBスポーツボクシングジム情報)
「落語好きなので例えが寄席ですが、芝居でも同じです。自分の出番がさっさと終わったからといって、客席に降りて挨拶回りはしない。しかも前座としては、有り得ない行為だと教えてます。」(山田武士)
第12試合 女子日本フェザー級タイトルマッチ6回戦 藤原茜(ワタナベ) 若狭与志枝(花形)
若狭判定勝ち。新王者に。
試合は、スタートから若狭が左右フックの全力ラッシュ。ただし、藤原もコツコツ右ストレートなどはカウンターしておりポイント振り分けが気になるところ。しかし、4Rよりは圧倒的に若狭。被弾上等で止まらない手数に藤原がよれ出す。最後は危うい中、試合終了。万万が一ドローもと思ったが、大差にて若狭に出た。
この試合にて、36歳の若狭は、12戦8勝(2KO)4敗となり。37歳の藤原は、11戦6勝(2KO)4敗1分となり。
第11試合 バンタム級6回戦 為我井廉(DANGAN越谷) 永里翔(レパード玉熊)
中止。永里の棄権によるもの。
第10試合 S・フェザー級4回戦 チャン・シュン(中国) 橋本舞孔(むく)(新日本木村)
橋本3RTKO勝ち。
サウスポー同士。試合は、初回から左ストレートを顔面、ボディと打ち分けた橋本ペース。チャンはガードをするも橋本にワンツーを通され打たれ苦しい。3Rには、明らかに橋本の左フックボディに、動きが止まるほどの効きを見せていたチャン。橋本のワンツー連打に止まるとレフェリーが割って入った。
この試合にて、19歳の橋本は、6戦4勝(2KO)1敗1分となり。23歳のチャンは、2戦1勝(1KO)1敗となり。
第9試合 ライト級4回戦 藤森天太(ワタナベ) やっちまったなぁ海斗(UNITED)
藤森2RTKO勝ち。
試合は、長身の“ハーンズ型”藤森がまた倒す。やっちまったなぁも勇気があり、よく左右フックにて対抗したが、藤森の右ストレート、右アッパーが凶暴過ぎた。2R、やっちまったなぁは振り回す合間に、藤森のワンツー、アッパーをもらい一気にレッドゾーンへ。ここをキャッチしに来たレフェリーはGJ。
この試合にて、22歳の藤森は、3戦3勝(3KO)となり。20歳のやっちまったなぁは、2戦1勝(1KO)1敗となり。
第8試合 S・フェザー級4回戦 岩上和樹(新日本大宮) 鈴木直人(三迫)
中止。鈴木の棄権によるもの。
第7試合 S・バンタム級4回戦 小稲直史(川崎新田) 服部翔太(フラッシュ赤羽)
小稲判定勝ち。
試合は、大柄な服部もパワーあるワンツー、アッパーは打ったのだが単発。効果の点では小稲に劣ったか。小稲は突進しながらのボクシングで、ワンツー、左右フックにて押し込み。3Rには、右ストレートを痛烈に当てて服部より1ダウン奪取。服部も攻め返したが、小稲を慌てさせるほどの攻撃はなし。
この試合にて、27歳の小稲は、8戦6勝(4KO)2敗となり。31歳の服部は、4戦2勝(1KO)2敗となり。
第6試合 S・バンタム級4回戦 佐藤和輝(FLARE山上) 矢野円来(まるく)(花形)
矢野3RTKO勝ち。
試合は、スタートから非常に見ごたえある必殺の右ストレートねじ込み合いへ。初回、佐藤が右ストレートにてダウンを奪えば、2Rには矢野が右ストレートにてダウン奪い返し。3R、右ストレートからの左フックにて矢野が2ダウン目を奪った後、やや早めに福地レフェリーは佐藤を救出。これはいい仕事だ。
この試合にて、23歳の矢野は、3戦2勝(1KO)1分となり。20歳の佐藤は、4戦3勝1敗となり。
第5試合 バンタム級4回戦 黒澤大海(高崎) 南雲流唯瑞(JB SPORTS)
南雲4RTKO勝ち。
初回、独特な接近戦にて左アッパーボディ、左ストレート、右アッパーを当てに来るサウスポーの南雲。このラウンド、左ストレートにて黒澤より1ダウン奪取。しかし、2Rより黒澤の遮二無二打ち合う抵抗がすごく南雲も手を焼き。3、4Rとトーンダウンもあり判定かと思ったがレフェリーがパッと入った。
この試合にて、21歳の南雲は、4戦4勝(1KO)となり。24歳の黒澤は、8戦2勝(1KO)4敗2分となり。
第4試合 バンタム級4回戦 桑満隆生(ワタナベ) 柳修平(三迫)
中止。桑満の棄権によるもの。
第3試合 S・フライ級4回戦 布袋聖侑(大橋) 國田虎之朗(セレス)
布袋判定勝ち。
試合は、2Rに右フックにてチャンスをつかんだ長身サウスポーの國田。しかし、打ち合いを続ける内、ラストは布袋の右ストレートに腰を落としたのも國田。その後も両者の打ち合いは続いたが、被弾差は大。かなり打たれていた國田に大丈夫かの気持ちもあり。結果、布袋が優勢なまま判定勝ちとなり。
この試合にて、19歳の布袋は、4戦2勝(1KO)2分となり。21歳の國田は、1戦1敗となり。
第2試合 S・フライ級4回戦 越前屋亮(湘南山神) 宮坂佳介(角海老宝石)
越前屋判定勝ち。
試合は、長身の宮坂もソリッドなパンチャーだったが、サウスポーの越前屋のやわらかいボクシングが上回る。下がりながら距離を作ってボクシングの越前屋は、3Rにきれいな左ストレートカウンターにて1ダウン奪取。後のない宮坂は、ダウン後に遮二無二攻めたが、越前屋を落とすまではせまれず終了。
この試合にて、20歳の越前屋は、3戦1勝2敗となり。28歳の宮坂は、1戦1敗となり。
第1試合 フライ級4回戦 為我井慧惟(DANGAN越谷) 仲藤靖浩(角海老宝石)
ドロー。
初回、スウィートなテクニックの為我井が、仲藤のパンチをスルリスルリかわしながらワンツー、左フックボディを当てる。しかし、2Rより仲藤の前に出るプレッシャーに被弾とクリンチが増えた為我井。4R前半は為我井が再び攻撃的に出たが長続きせず。1ー0仲藤優勢のドローとは為我井には幸運だったか。
この試合にて、20歳の為我井は、1戦1分となり。22歳の仲藤は、3戦1勝(1KO)1敗1分となり。