先週より調整。昨日も22時まで残業して職場を昼に脱出。弱みを握られてる人間の行動だが、そうでもなければ有明アリーナくんだりに誰が好き好んで平日のこんな時間に来るんだっつーの。
目次
- 本日の興行
- 客入り
- 武居由樹VS比嘉大吾について。
- 席比率
- 第5試合 IBF・WBA・WBC・WBO世界S・バンタム級タイトルマッチ12回戦 井上尚弥(大橋) TJ・ドヘニー(アイルランド)
- 第4試合 WBO世界バンタム級タイトルマッチ12回戦 武居由樹(大橋) 比嘉大吾(志成)
- 第3試合 WBA世界S・ライト級挑戦者決定戦12回戦 平岡アンディ(大橋) イスマエル・バロッソ(ベネズエラ)
- 第2試合 OPBF東洋太平洋・WBOアジアパシフィックウェルター級タイトルマッチ12回戦 佐々木尽(八王子中屋) カミル・バラ(オーストラリア)
- 第1試合 日本S・バンタム級タイトルマッチ10回戦 下町俊貴(グリーンツダ) 津川龍也(ミツキ)
本日の興行
本日の興行は、21時終了。終わり時間はまずまずなのだが、毎度毎度有明アリーナの戸外に出るだけで30分以上はかかる地獄。本当に来るたびに書いているが、出口で詰まり外に出られない仕様。まぁ、外に出ても結局は細い橋で詰まるだけかも知れないが、本当に不便をかき集めたような会場だ。
客入り
客入りは、満員か。15時過ぎでかなりの埋まり具合に驚いたが、あれだけの人達が万障くり合わせて駆けつけていたわけであろうか。売店へ並ぶ人の列も常に長く、それだけ場内に人がいたということだろう。井上尚弥の試合なら、僻地で午前5時スタートでも人は集まるのだろうな。
武居由樹VS比嘉大吾について。
採点に関しては、TL上では最終ラウンド勝負と見た人が多く、武居の勝ちも比嘉の勝ちもそれなりにいた様子。ただ私ははっきりと比嘉の勝ちに見えたという主張で、手数やクリーンヒットについて評価する傾向が、この試合をサンプルに出来るという話なのでしょう。
なお、観戦記から漏れた感想としては、私は比嘉の左右フックを受け続ける武居の姿より、「意外に打たれ強いのだな」と感じた。もちろん、バンタム級での比嘉のパンチ力評価がどうかもあれど、間違いなく打たれ強い部類には見えた。K-1時代からもらう選手ではなかったので新たな発見をした気持ち。
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席比率
【席比率】2024年、運営チケット、右側がパンラヤーの空き席。136興行中、110ハジ席(81%)、23空き席(17%)、3中席(2%)。5403→5405(-02,+04)。
「今回プロモーションも弱いし相手も今までほどのインパクトないから厳しいと思ったけどそれでもこの規模埋められるのか……凄まじい集客力」(KO.)
第5試合 IBF・WBA・WBC・WBO世界S・バンタム級タイトルマッチ12回戦 井上尚弥(大橋) TJ・ドヘニー(アイルランド)
井上7RTKO勝ち。王座防衛。
ほら、言わんこっちゃない。大橋ジムに振りかかる「比嘉大吾の呪い」だよ。これで「ドヘニー反則勝ち」だったら、有明アリーナで暴動が見られたのだろうけど。残念。
試合は、サウスポーのドヘニーに対して、井上も「東京ドームの試合後で、気が抜けていた」と思われたくないと重々思っていたはずなのだが、正直いつもの「神通力」が落ちたようなボクシングに見えた。実力差もあったゆえか、反応も悪い感じでモサッとしたような動き。
危ない感じはないものの、ドヘニーの左ストレートや右フックをもらう井上の姿に「らしくなさ」しか感じず。ボクシングがラフというわけではないのだが、パンチへの反射神経が雑と言うか寝ぼけまなこと言うか…。打ち込むパンチにも凶暴さはなく、まさか12Rマス的に終わるのではとさえ思った。
ただし、井上が打ち込み出すと、一気にドヘニーは一杯一杯。さすがに出力を上げれば差は歴然。6R、井上の左フックボディを受けキドニーブローをアピールしているようだったので、7Rの「ノーマス」も井上の反則打アピールにて試合を放棄したようにも見え。しかし、レフェリーは無常のTKO負け宣告。
この試合にて、31歳の井上は、28戦28勝(25KO)となり。37歳のドヘニーは、31戦26勝(20KO)5敗となり。
第4試合 WBO世界バンタム級タイトルマッチ12回戦 武居由樹(大橋) 比嘉大吾(志成)
武居判定勝ち。王座防衛。
ボクシングさんよぉ、そういうことしてて恥ずかしくないの? 最悪な結果だな…。
試合は、体の大きいサウスポー武居に対して、比嘉はサイズに苦労しながらも、リターンの左フックかぶせ。さらには、作戦として話していた左ジャブを当て出したので感心。武居もたまに右アッパーにて飛び込んだが手数は少なし。比嘉にロープに詰められては左右フックまとめも食い出し印象は悪い。
その後、8Rには明らかに腹も効いたような様子の武居。今までは武居の恐るべき強打での飛び込みボクシングに対抗出来る選手はいなかったが、左ジャブ、左フックにて対抗する比嘉に感動。また、今までは誰もつけなかった武居の元々のガードの低さを突き、比嘉は中間距離より左右フックを当て出す。
その中、10Rには被弾ダメージにてズタボロ化した武居。11Rにはややアンラッキーながら、比嘉の左フックに滑りつつ倒れた武居にダウンが入る。これはほぼダメ押し状態に見え。しかしこの後、比嘉はネガティブな動きになり。これは比嘉が何かに効いてしまったためなのか、陣営の指示だったのか。
12R、ここは前試合、滅多打ちにあった武居が、比嘉に滅多打ちを仕掛ける逆パターンとなり。クリンチで時間を稼ぐ比嘉。命がらがら生き延びて判定へ。ダウンもあり、12R中半分以上のラウンドを武居が取ったようには見えなかったが、何故か武居の3ー0。何か既定路線のバイアスでもありましたか?
この試合にて、28歳の武居は、10戦10勝(8KO)となり。29歳の比嘉は、25戦21勝(19KO)3敗1分となり。
第3試合 WBA世界S・ライト級挑戦者決定戦12回戦 平岡アンディ(大橋) イスマエル・バロッソ(ベネズエラ)
平岡9RTKO勝ち。
サウスポー同士。試合は、平岡がバロッソのパンチを慎重過ぎるくらいに警戒。かなり場内を静まらせたが、最終的にバロッソは疲弊。6Rに平岡は右フック、9Rに左ストレートにて2ダウン追加。平岡は相手の入りに引っかける右フックが巧みで、勝負どころの9Rに見せた強打はさすがだった。
この試合にて、28歳の平岡は、24戦24勝(19KO)となり。41歳のバロッソは、32戦25勝(23KO)5敗2分となり。
第2試合 OPBF東洋太平洋・WBOアジアパシフィックウェルター級タイトルマッチ12回戦 佐々木尽(八王子中屋) カミル・バラ(オーストラリア)
佐々木7RTKO勝ち。王座防衛。
試合は、スイッチするバラをスタートから左フックボディを効かせた佐々木ペース。3Rに右のリターンにかぶせた左フックにて1ダウン奪取。7Rに左フックにて2ダウン目にてストップ。バラはかわいそうなくらい削れていて、6Rに止めても良いくらい。内容的にはパンチ力でも差を見せた佐々木の圧勝。
ただし、バラの必死な抵抗が、中盤は意外な停滞も呼び起こし。佐々木のサービス精神が旺盛過ぎるムーブもあったが、基本的には被弾に鷹揚にはなって欲しくなし。今日はパンチをもらっても佐々木はケロリとはしていたが、被弾していいことなど1つもないわけで。バラはよく頑張っていたな。
この試合にて、23歳の佐々木は、20戦18勝(17KO)1敗1分となり。35歳のバラは、18戦15勝(8KO)2敗1分となり。
第1試合 日本S・バンタム級タイトルマッチ10回戦 下町俊貴(グリーンツダ) 津川龍也(ミツキ)
下町判定勝ち。王座防衛。
試合は、長身サウスポーの下町に対して、津川がちょいちょい右ストレートを当てるスタート。下町はポイントを取られるほどではないも、いつもよりは手を焼いている感じ。ただし、4Rにはしっかりと体格を利した左ストレートをスタンプするペースに落ち着けた下町はさすがだったか。
そのままペースは安定し、大過なく下町が判定のゴールテープを切るのかと思ったが、8Rに衝撃的なシーン。津川の左フックからの右ストレートが当たり下町は激しくダウン。追撃も受け危なかった…。9、10R、津川はもっと行きたかったが、下町にはそれをさせないうまさがあったか。逆転はならず。
この試合にて、27歳の下町は、23戦19勝(12KO)1敗3分となり。24歳の津川は、15戦13勝(9KO)2敗となり。