ペーパー戦線異状なし。
ペーパー戦線異状なし。どうなるんやろ。
本日の興行は、20時50分終了。昨日と同じ時間に終わった。メイン藤田のTKO勝利での盛り上がりは言うに及ばず、第1試合から初回TKOで始まり、第2試合は判定ながらもデビュー戦同士のシーソーゲームの打ち合いと、盛り上がりどころの多い興行となり。
客入り
客入りは、6割くらいか。しかしなぁ、藤田の最近の充実した試合内容に反比例する客入り具合。もちろん藤田自身は集客に頑張っているのだろうし、その他の選手の集客事情もあるだろう。それにしてもだ。ある意味日本ボクシング界の「目玉商品」でもある藤田の試合で、この入りには寂しさを覚える。
念のために付け加え。私は客入りが寂しい理由を見つけて叩きたいわけではなし。選手の営業努力が足りないだの、主催者の売り込み企画力が足りないだの…。ただし、特に目玉試合のないような興行にもっと人が入っているケースが普通にある。シンプルに藤田試合なら、もっと人が入ってしかるべきに思うよね。
本日のええ写真
本日の「ええ写真撮れたでぇ~」は、藤田炎村。私は毎回、ボクシングチケットドットコムさんを通じて藤田選手よりチケットを購入。縁もゆかりもない他人なのだが、何故かいつもハジ席でいい場所を用意してくれることが多し。自然といい感じで写真が撮れたりする。
次点は、井上稜介。この試合、赤コーナーの井上が判定勝ちをしたのだが、新人リングアナさんは「勝者あおっ…、あかぁあコ~ナ~」といったん読み間違えてコール。人間ミスはあるものだが、この方は前もやらかしているので気をつけたい。写真の井上選手の顔は嬉しい笑顔でなく、驚かされての苦笑い。
ルオ・チェンハオVS永田丈晶について
私はこの試合、採点結果も気になったが、初回終了のゴングがよく聞こえなかったことも気になった。キック興行はマイクで拾うからだと思うのだが、どの団体も「カーン」といい音を鳴らしている。しかし、ボクシング興行は、「スカッ」と湿った音もチラホラ。
たまにスタートのゴングが無音に近いように感じることもあって、「えっえっ、今鳴った?」と思う内に、選手同士が殴り合っていることもあり。入場曲の音量も小さければ、ゴングの音も小さい。安全面は他の格闘技とは違うんだと誇るのならば、もうちょっと改善を考えたらいいのではないかな。
北本慶伍VS西澤翔太について
この試合、ダウンした西澤が立ち上がったが、体は傾ぎ、ヒザは今にも抜け落ちそうな姿勢。蜂須賀 和如生 ジョンレフェリーはじっと西澤の目を覗き込んでいたが、出した結論は「ボックス」。これには会場より「ひぇっ」という、か細い悲鳴が上がった。
結局、本部席よりの援護もあったか、蜂須賀レフェリーは10カウントを宣告。これを見て私が感じたのは、「一番近くにいるレフェリーが選手の状態を一番分かる」というのは幻想だよねということ。これは蜂須賀レフェリーの誤審ではない。「一番近くにいるレフェリーが一番見えないこと」もあるわけだ。
このケースでは選手の体全体の様子は、客席にいる我々の方がレフェリーより正確に読み取れていたということ。目を見ているレフェリーには、立ち上がった選手の脚の動きまでは見切れない。つまりは周りのフォローは必要だという話。ヒットカットやダウン判定も、レフェリーは三方のジャッジと確認する時あるよね。
余談だが、このレフェリーの続行に対して、会場全体から上がった驚きの悲鳴は、ボクシングファンのレベルの高さを感じさせた。多くの人が選手の状態を見て、「やらせちゃダメでしょ」と一斉に思えたのがすごい。この空気はレフェリーにも伝わり、本部席を見ての確認につながったとも思うのだよね。
席比率
【席比率】2023年、藤田炎村チケット、ハジ席。181興行中、132ハジ席(73%)、43空き席(24%)、6中席(3%)。4767→4771(-01,+05)。