DANGAN261 2023年11月30日(木) 後楽園ホール

第9試合 L・フライ級8回戦 亀山大輝(ワタナベ) 安藤教祐(KG大和)

安藤5RTKO勝ち。

こ、こ、こ、こ、こりゃ、すげぇ…。安藤、逆転のTKO勝ちにも見えるが、「8Rもある」A級試合ならではのペース配分の見え方の違いが、私のようなA級試合の想像的観戦者との違いとしてあるのだろう。

初回、スタートからサウスポーの亀山が、リトル・ジョー・フレイジャーよろしく、チャッチャカチャッチャカとせわしなく動いては、右フック、左ストレートと安藤に打ち込み。2Rこそ、重い右ストレートを2発入れた安藤も、この亀山の手数差、積極性に、ポイントを奪うのは容易ではない印象。

4Rには、コーナーを背にした安藤を、右フック、左ストレートにて打ち込んだ亀山。いよいよ被弾差が現れてくる様子にて、誰が次のラウンドでの逆転劇を想像出来ただろうか。安藤並びに安藤陣営しか持ってはいなかったのでは。

5R、再びいい右ストレートを安藤が当てると、下がる亀山は鼻血が流れ苦しい表情。さらに安藤が左フック、右ストレートと当てると、ダメージがはっきりとたまっている様子。亀山も大きな左アッパーで飛び込んだが空転。序盤の安藤のパンチで、はっきりと潮目が変わった印象。

このチャンスに、安藤は素晴らしい詰め方。打ち合いの中でワンツーを連打すると、耐え切れずに亀山はヒザから崩れる1ダウンあり。立つも、真正面から打ちに行く安藤。何度か亀山のパンチに頭が弾けたが、安藤は構わずにラウンドの最後、ワンツーにて亀山をストップして見せた。倒し屋の嗅覚なのだろうな。

この試合にて、31歳の安藤は、17戦13勝(6KO)4敗となり。27歳の亀山は、18戦10勝(3KO)6敗2分となり。

第8試合 58.0kg契約8回戦 濱口大樹(ワタナベ) 三輪珠輝(名古屋大橋)

ドロー。

三輪の恐怖の右ストレートに、よくぞ濱口はまくってドローに追いついた。ジャッジ3者は、揃って76ー76と評価したが、これはホーム判定ではなく、そういう試合に私も見えた。

初回、大柄な三輪の左フックボディが強かったが、2Rは濱口のワンツーの手数勝ち。さらには3R、濱口が右フックボディを集め、三輪を下がらせたがどんでん返し。三輪のリターン右ストレートをもらい、濱口があわやダウンの腰砕け。濱口は一瞬しゃがみ込んだが、よくこらえた。

4Rも全く同じパターンにて、濱口が右フックボディを集めたが、再び狙われたリターンの右ストレート。来るのは分かっていたのかも知れないが、またもや腰砕けになる三輪は大ピンチ。ここもこらえてダウンはなし。それでも濱口は攻めても、いつかこの三輪の右ストレートにつかまるのではの雰囲気あり。

しかし5R、腹打ち効果かオーバーペースか、明らかに消耗の三輪。ここから6、7Rとワンツーにて盛り返す濱口。後半すべて取れば判定勝ちも見える流れ。ただし、三輪も8Rは踏ん張り。よくワンツーにて手を出し濱口を打ち込み。与えたダメージの強烈さは三輪だったが、ポイント的には4Rずつの痛み分け。

この試合にて、28歳の濱口は、15戦6勝(4KO)8敗1分となり。27歳の三輪は、19戦8勝(1KO)9敗2分となり。

第7試合 70.0kg契約4回戦 三井太賀(Reason押上) 笠松紘太朗(北澤)

笠松判定勝ち。

試合は、スタートこそ三井の当て勘が上かなと思ったが、徐々にクラウチングスタイルの笠松が、ガードを固めてもぐり込む。笠松の左右フック、アッパーが当たり出すと、後退も増えた三井。その中、4Rは両者打ち合いとなり、ラウンド終了間際、右アッパーを効かせた三井。ただし、判定は2ー0笠松に出た。

この試合にて、19歳の笠松は、1戦1勝となり。26歳の三井は、1戦1敗となり。

第6試合 S・フェザー級4回戦 大野侑弥(ワタナベ) 柳川隼人(花形)

大野初回TKO勝ち。

初回、大野が「昭和のボクシングか」という全振りの左右フック喧嘩パンチへ。柳川も左右フックの全振りで呼応。その中、左フックを打った柳川の左ヒジ先がダラリと垂れ下がると、苦悶で丸まり。そこを大野に詰められ柳川は大の字ダウン。試合後に担架送りとなったが、柳川はヒジを脱臼でもしたのか。

この試合にて、25歳の大野は、1戦1勝(1KO)となり。23歳の柳川は、1戦1敗となり。

第5試合 S・ライト級4回戦 河原祐斗(ハッピーボックス) 齊藤裕大(KG大和)

齊藤2RTKO勝ち。

試合は、サウスポーの齊藤の、突き刺すようなシャープな軌道のパンチが光る結果となり。スタートより、右ジャブからの鋭い左ストレートをねじ込み続けた齊藤。2R、齊藤はワンツーにて、河原を大の字に倒す1ダウン奪取。立つも、齊藤のワンツーにさらされ、レフェリーは河原を救出。パンチの質が違った。

この試合にて、28歳の齊藤は、8戦2勝(1KO)5敗1分となり。23歳の河原は、1戦1敗となり。

第4試合 56.0kg契約4回戦 尾川裕二郎(EBISU K’s BOX) 市野正人(東拳)

尾川判定勝ち。

試合は、サウスポーの市野に対して、長身の尾川はリングを大きく使う速いフットワーク。2Rよりは、ワンツー、左フックと長い距離から市野の顔面を釣瓶打ち。かなり打ち込まれながらも、市野も最後まで前には出たが被弾は続く。尾川はスタイリッシュなボクシングにて、センスが光る。

この試合にて、23歳の尾川は、5戦3勝2敗となり。38歳の市野は、4戦1勝3敗となり。

第3試合 58.0kg契約4回戦 中村亮介(ワタナベ) 山邉博勝(花形)

中村判定勝ち。

試合は、両者不器用そうな左右フックの打ち合い。その中、スタートは中村が良く見えたが、要所要所で山邉のフックも当たるようになり、ポイントは混沌。ただし4R、頭から行く山邉に減点1、さらには中村の左右フックに体が泳ぐピンチあり。採点は競っていると思ったが、フルマークもいた中村の判定勝ちへ。

この試合にて、31歳の中村は、4戦3勝(2KO)1敗となり。38歳の山邉は、6戦1勝5敗となり。

第2試合 S・フェザー級4回戦 橋口芳樹(輪島功一スポーツ) 野口貴彦(金田)

橋口判定勝ち。

試合は2Rまで、長身サウスポーの橋口が下がりながらワンツー、右フックをカウンターするアウトボクシング。左アッパーも鋭く、野口はアゴが跳ね上がる。しかし、3Rより野口の前進を橋口は持て余し気味。4Rは野口に打ち込まれ、橋口はクリンチ多発。ドローと見えたが、2ー0にて橋口へ判定は出た。

この試合にて、28歳の橋口は、6戦3勝3敗となり。32歳の野口は、15戦2勝12敗1分となり。

第1試合 アトム級4回戦 松岡瑞稀(ワタナベ) 川口まな(パンチアウト)

ドロー。

1、2R、松岡のロシアンフック的なオーバーハンドの右フックパワーがすごし。ただし、徐々に長身の川口の、こじ開けるようなワンツー連打が良くなり。手数的には、圧倒的に川口が上だった。判定はドローくらいの印象も、三者三様に割れてドローに落ち着いた。

この試合にて、27歳の松岡は、8戦1勝(1KO)4敗3分となり。35歳の川口は、5戦1勝(1KO)2敗2分となり。