DANGAN 263 2024年2月2日(金) 後楽園ホール

2024-05-16
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ギャラリー戦線異状あり。川満俊輝選手の写真が加わりました。

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本日の興行

本日の興行は、20時45分終了。メインが早いとこうなる。私は第2試合からの観戦も、次々と青コーナー側選手が勝つのでびっくり。調べると1ドローを挟んで、第1試合から5試合連続で青コーナー側が勝ったんだね。ちょっと珍しい。そこから赤コーナー側が3連勝して興行は終わった。

客入り

客入りは、5割くらいか。応援団にて早く帰る人、遅く来る人が交錯。私も5階へ上がるエレベーター待ちの際、もう帰路につく人達がいて何試合終わったのだろうと焦った。客席内には髪の毛から服から、全身緑色の京太郎選手がおり。まさに「緑さん」で、いつか「ピンクさん」との共演を望みたくなった。

当日券は、16500円、11000円、8800円席が売り切れ、6600円、4400円席はあり。「売り切れ」の文字の並びに、「そんなにチケットがはける興行かなぁ」とは思ったのだが、高い席の範囲が小さく設定されていたのだろうか。確かにリング周りは、人は密集して座ってはいたのだが。

興行後、いつものように観戦記をまとめながら電車に乗って帰っていたのだが、その車中で穴口選手の死去の報を見る。とりあえず観戦記をまとめてから、脳内をフル回転させ色々なことを考えた。いつもと雰囲気が違ったのか、家に着くとパンラヤーに「どうしたの、何かあったの?」と訊かれた。

席比率

【席比率】2024年、星大翔チケット、ハジから5席目も人がいなくなってしまったのでハジ席認定。11興行中、9ハジ席(82%)、1空き席(9%)、1中席(9%)。4858→4858(-05,+05)。

第11試合 フライ級8回戦 山内涼太(角海老宝石) アーノルド・ガルデ(フィリピン)

山内2RKO勝ち。

試合前、わざわざ山内のコーナーまで来て、フレンドリーにグローブタッチを行ったガルデ。キャップに小さい顔が映える。初回、やはりフィリピン人らしく、左右フックを振り回して来たが、山内は避けながらラウンド最後に左フックボディ。これに腹が効いた様子のガルデ。すぐにラウンド終了へ。

2R、ここで山内がブルース・リーのワンインチパンチも、かくありやという倒し方。接近戦の中、山内は絶妙な角度から差し込んだ右アッパー1発。ポーンと真下に崩れるようにダウンしたガルデは、体がしびれたような感じで動けず10カウント。鮮やかな一撃にてメインを締めた。

この試合にて、29歳の山内は、14戦11勝(10KO)3敗となり。33歳のガルデは、32戦12勝(6KO)15敗5分となり。

第10試合 S・ライト級8回戦 星大翔(角海老宝石) 兒玉麗司(三迫)

星判定勝ち。

初回、フィジカルのある兒玉が左ジャブを刺しワンツーを当てるスタートも、2Rには星がうまいボクシングにてジワジワと巻き返し。星はおそらくボクシングが「うま過ぎる」のだと思うが、あえて兒玉にパンチを打たせ、それを見切りと首のヒネリングにてよけて見せるスリルを楽しむ風。

ただし、もちろん兒玉の全弾は避けられないわけで、派手に星の頭が後方に弾け飛ぶシーンは続出。これを「避けている」と見るのか、「当てられている」と見るのかでポイントの振り分けが分かれるのではないかの思いはあり。こういう時、途中採点がないとギャンブルな面はありそうか。

その中、星はよけるだけではなく、マスのように脱力した構えから、アクロバティックな右アッパーを好打。このパンチを軸にワンツー、左右フックを上下に散らして対抗。4Rには、左アッパーからの右フックにて、完全に効かされた兒玉はあわやダウンという腰の落とし方もあり。

その後、ダメージのたまりは兒玉にあったが、星のヒネリングの勢いも借りて、最後まで左ジャブ、ワンツーを派手には当てて試合終了。星はパンチをヒョイヒョイと目でかわして見せながら、鋭い左フック、ワンツーのねじ込み。私が懸念した採点だが、予想以上のワンサイドにて星の3ー0での評価となり。

この試合にて、25歳の星は、12戦6勝(3KO)3敗3分となり。24歳の兒玉は、8戦5勝(2KO)3敗となり。

第9試合 S・バンタム級6回戦 上野永吉(ワタナベ) 藤野正文(DANGAN)

上野判定勝ち。

試合は、最後の最後まで藤野の狂気をはらんだ左右フックは生きてはいたが、サウスポー上野のボクシングがうまいうまい。サイドに出ながら、または角度を変えながら、インからアウトから、アングルを自由自在に切り替えて打ちまり。こりゃ、一気にファンになってしまうテクニックの美しさ。

ただし、打たれても打たれても、あきらる気配のない藤野も不気味。上野のパンチが集中し、レフェリーも止めようかと何度も藤野を覗き込むのだが、その度に左右フックで暴れに来て持ちこたえ。採点は上野で問題なく見えたが2ー0。2者が59ー55上野も、1者が57ー57。ドローはさすがにないだろ…。

この試合にて、22歳の上野は、8戦4勝2敗2分となり。37歳の藤野は、10戦5勝(3KO)4敗1分となり。

第8試合 ウェルター級4回戦 南野楓也(宮田) 伊藤礼人(ワールドスポーツ)

中止。伊藤の棄権によるもの。

第7試合 ヘビー級4回戦 加澤雅之(山木) 斉藤勇輝(EBISU K’s BOX)

加澤2RTKO勝ち。

試合は、2Rの決着シーンまで、斉藤が足を使いながら左ジャブ、ワンツーと、テクニカルに力まずにパンチを集めるペース。たまに左右フックにて出る加澤だったが、斉藤のガードは固い。この日デビューの斉藤だったが、基本に忠実な軽量級のようなボクシングをする好選手だった。

ただし、一方的に見えた中、加澤の左フック合わせ1発に効いてしまい、たたらを踏んだ斉藤。このチャンスを逃さず、加澤は強烈な左右フックを当て切り、斉藤を大の字にダウンさせる。斉藤は立ち上がるもストップへ。最終的には、ヘビー級のパワーを加澤が見せつけた形となった。

この試合にて、27歳の加澤は、2戦2勝(2KO)となり。28歳の斉藤は、1戦1敗となり。

第6試合 S・フェザー級4回戦 梶野翔太(角海老宝石) 橋本舞孔(新日本木村)

ドロー。

試合は、長身サウスポーの橋本が、動きながらカウンターの右フック、左ストレートを狙うも精度はいまいち。前半は、梶野の突進からのワンツーが優勢。橋本は差し込まれる形になり苦しい。

ただし、後半になると頭から突っ込む両者にバッティングが多発。そこからもみ合いにて、相手を引き剥がしての殴い合いに。ドロドロ化したが、梶野のパンチが不発。たまに橋本が左ストレートを当てたことへの評価か、1ー0梶野優勢のドローに終わった。

この試合にて、19歳の梶野は、1戦1分となり。18歳の橋本は、5戦3勝(1KO)1敗1分となり。

第5試合 フライ級4回戦 石川颯(ひたちなか) 齊藤澪矢(将拳)

齊藤判定勝ち。

試合は、両者速いフットワークを使いワンツーにて攻め合う。初回、石川の方がテクニックがあるかなと見えたが、2Rよりは長身の齊藤のワンツーが場を支配。その後、石川もワンツーを当てペースを戻しそうな場面はありも、齊藤も打ち返して渡さず。最終的には、2R以降を打ち勝った齊藤の判定勝ちへ。

この試合にて、18歳の齊藤は、2戦1勝1敗となり。18歳の石川は、1戦1敗となり。

第4試合 S・フェザー級4回戦 鈴木浩之(レパード玉熊) 熊畑雄大(新日本木村)

熊畑初回TKO勝ち。

初回、いかにもパンチのありそうな上腕を持つ熊畑が、ゴツゴツした左右フックにて前進。その中、強烈な右フックを当てると、鈴木は前のめりに体を折りダウンへ。立つもグラグラにてストップ。わずか28秒の早技。熊畑、いいパンチだ。

この試合にて、36歳の熊畑は、1戦1勝(1KO)となり。31歳の鈴木は、1戦1敗となり。

第3試合 バンタム級4回戦 阪口輝(小熊) 中田雅大(秩父)

中止。阪口の棄権によるもの。

第2試合 62.0kg契約4回戦 中村駿介(輪島功一スポーツ) 鈴木将斗(本多)

鈴木判定勝ち。

結果のみ。鈴木の2ー0判定勝ちだが、鈴木40ー36と、38ー38が混在。

この試合にて、20歳の鈴木は、1戦1勝となり。23歳の中村は、2戦2敗となり。